【平野串カツ】

行きたかった店…の隣の店

読者から、『ここの店、ぜひ行ってみて下さい！』
ちゅう「メール」もらうねんやん。
オレの知らん“オススメ店”なんかリクエストされたら
興味津々で｢行っとこか！｣ちゅうコトになるねん。

今回は、山形から大阪に転勤してきはったIはんから
『平野にある串カツ屋に行って欲しい。』
ちゅう、リクエストや！

「さ、ほんなら、いっぺん、行っとこか！」
って、地下鉄谷町線で平野駅まで行って、
メールに記載されてる住所を頼りに行ってみてん。

土地勘あらへんから、どっちが北かもさっぱりわからんヮ。（汗）
とにかく、住所の丁目から言うても駅の近くや。
番地を見て「おっ、だんだん近づいて来よったヮ。」

「おっ、あの看板か!?」
とその目的の店を見つけてんけど…

「定休日」

「どんだけ、運悪いねん、オレ…。」（涙）

もう、「串カツ」の口になってもーてるのに…。
て、ふと隣を見たら煌々と光る怪しげな店が。
えらい、よー賑わってるやん！

「なんや、えらいエー感じの店やん。
B級グルメの匂いが“プンプン”しとるでぇ！」

串かつ・どて焼き『いぬい』

隣も「串かつ屋」で良かったわぁ。

店、入ったら、かなり古ぼけてて「もろ、昭和！」
中は、カウンターメインで、奥には、テーブル席。
「扇風機」ガンガン回してて、クーラーもあらへん。（笑）

それにしても“客層”広っ！
風呂帰りのオッサンとかファミリー（家族５人のうち子供３人）、
若いカップルとか、オバちゃん二人連れとか
完全に近所に人らばっかやん。

このアットホームさ、最高っつ！

メニューもこれまたえーなぁ。
油で汚れてて、何書いてるかよー見えへんがな。（笑）
ちゅうか主力の串

１本６０円、安っつ！

それも、昔は５０円やったんやろなぁー！
“５”の上をマジックで無理矢理“６”に直してるン
まるわかりやし。（笑）

目の前には、「ネタ」がぎょーさん置いたぁーるで。
下に氷でもあるんちゃうのに、この蒸し暑い店ン中、
「生もの」普通にここに置いてて大丈夫なんやろか？

「揚げてるから殺菌、消毒！」

なんか後進国の屋台みたいやがな。（爆）

ほな、まずは「生ビール」で“ぷはぁー！”
“つきだし”がな、「自家製のきゅうりの漬物」
ちゅうのんが最高や！
なんや“テンション”上がってきたでぇー！

客と店主の会話がまたオモロイねん。
もう、笑いのネタの宝庫や！

『大阪は水道も安いねん！そやけどな最悪なんは八尾や！
八尾は大阪から“水”借りてるから、高いねんて！
きっと、施設代とか全部乗せられてるねんわぁ！』

「…って、それ、ホンマかいなぁ？？」
それにオバちゃん、近所の人やから八尾市民ちゃうんやろー？（汗）

こら、八尾をこよなく愛する男「ダフ屋のマンちゃん」に
これ、絶対聞かせたらなアカンわぁ！
そー思ったら、即、連絡や！

「まいど、マンちゃん、今、平野に居るんやけど
ここオモロイ処やからおいでやー！」
『行かんなアカン処あるねんけど、ほな、ちょい寄るわぁ！』

ホンマ、えー男や！
なーんも細かい事聞かんとオレが「オモロィ」言うたら
場所もわからんのに来てくれよるねんからな。

ボーっと待ってる訳にイカんから食うとこ。
まずは「どて焼き」やな。
「二本づつちょーだい！」
「ホルモン」と「こんにゃく」があるねん。

炊いたぁーるタレの色濃いから、辛いンかと思ったら
そーでもないわぁ。
「うん、美味いとか言うより、もろＢ級や！」（笑）

ほな、串揚げてもらおか。

「牛、たこ、貝柱」

『それぐらいづつにしとき、順番に揚げて行くからな。』
店主はかなりのベテランや！
雰囲気もトークも抜群や！
そやけど、さすがのフットワークやな。
リズミカルにテンポよー串揚げていきはるわぁ。

ほら、揚がってきよったでぇ。
めっさ、えー感じなんちゃうん。

「キャベツ」は当然“サービス”！
なんか、ここのソースが変わってるわぁ。
ドロドロで「とんかつソース」みたいやねん。

おお、このソース好っきやわぁ。
（中身のネタの質は、こっちへ置いといて…）
「揚げたて」は美味いわぁ！

“焼き”も気になるわぁ。
「エリンギ」焼いてもらおォ。

焼けるまで、「串」再開や！
この「バーべキュ」ってなんやねん!?
それ、いっとこ。

見て、なるほどや！
「ＢＢＱ」やったらこんなんやって串刺すなぁ。
揚げてるヤツは初めてやけどな。（笑）

ちゅうてたら、マンちゃん登場！
『説明が悪いから辿り着かんトコやったヮ。』
「そら、すまんかったのォ〜！
オレ、ここらの土地勘ゼロやからな。」（笑）

「ほな、乾杯！」
『こら、えートコに呼んでもーたわぁ！』

って、揚がってきた「ミノ」（素揚げ）を
「これ、食えやー！」
『おーきに。』

今どき、こんな「アルミの皿」も見ィーひんでぇ。
昔の“給食”思い出したわぁ。

「エリンギ」も焼けてきたがな。
うん、えー感じに焼けてるやん。

せやけど、オレ的には、この「紅ショウガ」要らんヮ。

マンちゃん、怒涛の「串」注文や！
『あ、あれ肝!?それも二本しとって！』
って、その「肝」の色見て、よー頼みよんなぁ。（汗）
絶対“熟成”しとるさかいにな。

『こら、えーわぁ、美味いわぁ〜っ！』
ちゅうて、パクパク食うとるやん。
うん、やっぱマンちゃん呼んで正解やったヮ。（爆）

「アスパラ」頼んだらデッカイの一本に
ベーコン巻いて揚げてくれよるねん！
それに食べ易いよーに切ってくれるんがえーわぁ。
（紅ショウガは要らんけど…）

「これ、何やと思う？」
串は外から見ても何かわからへん。

「ほな、ヒントや！」
先っちょの「衣」外したった。

『ウインナーやな！』

「はっはーん、引っかかりよった。
正解は“プチトマト”！」

これが、揚げたらめっさ美味いねんやん！
中、めっさ熱いから気ィつけて食わんと火傷しよるで。

満員なんは、ずっーとやけど、知らん間に店の客、
何回か入れ替わってるやん！
表、入られへん位にチャリ並んどるでぇ。

『あっ、アカン、もうこんな時間や！』
あら、マンちゃん、焦って行ってもーたがな。
一緒に食べようと思ってた
「いぬい焼き」（お好み焼き）
これ、どないすんねん！（汗）

一人で食わんとアカンよーになってもたがな。（汗）
せやけど、一口食うたら…
「山芋」満載で、めっさ柔らかいねん！
細切れの具もよーさん入ってるがな。
こら、最高や！

って、ぺロっって食うてもたがな。（笑）

『今日は何処から来てくれたん？』
「西成やねん！」
『西成って、串かつの本場やん！
そやのにわざわざ？』
「いや、“美味い”って聞いたから…」
（隣の店やけど…汗）
『そら、わざわざ、おーきに！』
「いや、また来さしてもらうわぁ。」

かなり、気に入ったがな。
また、絶対に来よ！

「★★★★☆」（4.5）
（串の味やのーて、オヤジの味）

Ｉはん、“脱線”してもーて、すんまへんなぁ。
次回は“あっち”もちゃんと行きまっから安心しときなはれ。

「さ、西成帰ろっ！」

ここから言うたら　西成の方角は…

北西…！？

「いぬい（乾）の方角やん！」
（オレ、何時代の人？）

●串カツ　いぬい
　大阪市平野区平野本町2丁目4-15
06-6796-1194

★串カツ　いぬい （串揚げ・串かつ / 平野（大阪市営）、平野（ＪＲ））【食べログ】
★★★★☆ 4.5

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