【仮面の正体】

こりゃ、えらいこっちゃ〜。
これ、何かの
「祟り」ちゃうかぁ〜？
ちょい前に
「洗濯機」壊れて…
次は
「テレビ」…
あげくの果てに今度は…
「デジカメ」…
次々、一体何やねん？
豊かな「電気生活」
出来へんよーになるやんけ！

あ「デジカメ」なぁ〜。
今の「デジカメ」仕事で使う事が多いねんけど、
趣味で、写真（主に“風景”)も撮るから
次は,
「デジタル一眼レフカメラ」
欲しなぁ〜！

欲しいのんは「キャノン」の
デジタル一眼レフ「ＫＩＳＳ」

この「ＣＭ」見た！
ちゅう人も多いと思うけど…
バスの中にメイクした子供が数人居って
歌を唄ってるヤツ（写真参照）

あれは、俺の愛する
アメリカの偉大なるロックンロールバンド
「KISS」の“パロディ”やねん。
（メイクもバンドのメンバーの真似なら、
あのＣＭの曲も
“Ｉ was made for loving you”

(ﾗｳﾞｨﾝ･ﾕｰ･ﾍﾞｲﾋﾞｰ)

の替え歌やし。

えっ!?
“メイク”してる「ロックバンド」
ちゅーたら、日本の
「聖鬼魔II」（せいきまつ）
しか知らんて!?

ま、あれは「KISS」を“リスペクト”（尊敬）

してメイクしとるんやで！
（彼らも
「結成20周年記念」で再結成するらしい…）

どんだけ凄いバンドかちゅうたら、
１９７４年にデビューして
もう「結成40周年」の現役やねんで。
で、そのキャリアの中で
レコードとか関連商品なんかで
儲けた金は、「１億＄」（1100億円）！

今までにも数回来日公演してるねんけど
１９９７年の「オリジナル・メンバー」再結成のツアーまで
俺が、「コンサート」行く機会、恵まれへんかってんヮ。

その「来日公演」は、「大阪城ホール」

その日、オレの手元には「チケット」は無し…。

「今日はなんぼ払ろても
（ダフ屋から買うて）
絶対見るで〜！」

しゃーけど、不運にも仕事の都合で、
開演予定時間に間に合わへんかった…。
（頼むから「ダフ屋」まだ居てくれ〜！）
と思てたら、運良く、目の前に

「売れ残ってるチケット」持ってる

「ダフ屋」のオッサン登場！

オッサン　「ニイちゃん、券あるんかぁ〜？」
オレ　　　　「席どこらへんなん？なんぼ？？」
　　　　　　（売れ残ってるンやからどうせ後ろの方の席やろっ…　
　　　　　　って思ても、今日は絶対見たいしぃ！）

オッサン　「１２列目のええ席やけど、なんぼ（金）出せるねん？」
オレ　　　「え、１万円は…？」
　　　　　　（ちなみに定価は八千円…
　　　　　　　売れ残りやのに、こんなえぇ席やったら
　　　　　　　絶対「高額」で、吹っかけてきよるわぁ…
　　　　　　　ホンマは金、けっこう持ってるけど、
　　　　　　　まず１万から交渉開始や！）

オッサン　「何や、そんだけしかないんかぁ…　　　　　　　　　

オレ　　　　（やっぱ、そんな額や無理やヮな…
　　　　　　　もっと覚悟した金額やないと…）

オッサン
　　　　「まぁ、えぇわ…持って行き！」　

オレ　　（えええ？）ありえへん…
　　　　「ホンマにえぇのん、あ、ありがとうナ…!?」　

きっと“神様”は、俺に「ＫＩＳＳ」を見させたろぅと
「天使」をあの“ダフ屋のオッサン”の

姿に変えて来させてくれてんやわ。

ちゅことで、全力で「入場」、
「開演時刻」だいぶ過ぎてるのに
ラッキーなコトに
まだ「公演」は始まってへんしぃ

で、席について、隣をふと見ると…
今回の「ワールド・ツアー」Ｔシャツ（米国仕様）
着てるヤツが座ってるねんやん。
（こいつ、アメリカから見に行っとったんか？）

“ジロジロ”見てたのが悪かったンか、
ヤツに唐突に質問された…

ヤツ　「すいません…ここの席いくらで買えました？」
オレ　「えっ、何で？」
ヤツ　「いや、俺の“ダチ”が苦労して、
　　　　　３日徹夜して手に入れた席なんで…」

オレ　「で、その人は？」（何処行ったん？）

ヤツ　「この券に５万（円）追加して、
　　　　最前列中央に移動しました。」

オレ　「あ、そうなん…ま、けっこう高かったけど…

　　　　ええ席手に入って助かったわ〜！」（全身冷や汗…）

「たった“１万”で買うてん！」
って、安すぎて、口が裂けても言われへんヮ。

　
あのダフ屋のオッサン、
ヤツの「ツレ」から儲けてるから
俺からは「１万」でよかったんやー。

やっぱり、あのダフ屋のオッサン

『天使』やなかったんやな…（汗）　

　　　　　　　　　　　　
■「仮面の正体２」へつづく